DF LATをリリースしました。

 森林解析を目的としたレーザードローン用点群処理ソフトウェア「DF LAT」をリリースしました。

 DeepForest Technologies株式会社は京都大学の小野田雄介教授とMd Farhadur Rahman博士と共同で研究した技術を元に、レーザードローンで得た点群データを効率的に解析し、有用な森林情報を提供する「DF LAT (DeepForest LiDAR Analysis Tool)」を開発しました。

 

 DF LAT はドローン搭載型のレーザーで上空から取得した点群データから詳細な地形図や樹冠高データなど、森林解析用のデータ生成を行うソフトウェアです。
 ドローンで計測したレーザーデータのLASファイル(.las)から、地面と植生を検出し、数値地形モデル(DTM, Digital Terrain Model)、数値表層モデル(DSM, Digital Surface Model)、樹冠高モデル(CHM, Canopy Height Model)を自動作成します。

 

 通常、航空機のレーザー測量によるモデルは解像度が50cmですが、レーザードローンとDF LATの組み合わせでは、解像度5cmの3次元データを得ることができます。これにより林内の作業道や微地形なども捉えた高解像度な地形図や、木を1本1本判別できる高解像度の樹冠高モデルを取得することができます。また任意の位置での断面図の表示もでき、自動処理では除去できなかったノイズを手動でフィルタリングすることも可能です。

 

 作成したデータは森林解析用ソフトウェアのDF Scannerと併用することで、各樹木個体の検出、樹種識別、そして個体ごとの樹高や材積等の推定が可能になります。また計測要件を満たすことでJクレジット申請も可能になります。
 製品は下記リンクよりダウンロードが可能です。利用にはライセンスが必要です。

https://deepforestlicense.com/service-dflat

 

 本研究開発にあたって下記助成を受けました。
・日本学術振興会 科研費 JP21H05314 学術変革領域研究(A)「森林機能の最大化のためのゲノム・形質・生態の革新的な統合アプローチ」(代表:小野田雄介)