導入事例:能代運輸株式会社 様

▲ドローン操縦をする飯坂様

能代運輸株式会社は、秋田港や能代港の港湾運送事業や、海上コンテナ取扱業務などを手掛ける会社です。
きみまち営業所では、素材生産事業を始め丸太の選別仕分や配送など、秋田杉の原木利用をトータルでサポートしています。
今回は、社有林の管理や山林買取時の評価にDF Scannerをご活用いただいている藤田様と飯坂様に、ソフトの使用感や導入されてどのような効果があったのか、教えていただきました。

 

―藤田様、飯坂様の業務内容について教えてください。

能代運輸 飯坂様
きみまち営業所では社有林の育成や維持、素材生産、丸太の搬出、運搬を手掛けています。
木質チップを製造し、県内の木質バイオマス発電所へ供給しています。
県内の製材工場へ製材用丸太の生産と供給も行っています。

―弊社ソフトをどのような業務に使っていますか?

能代運輸 飯坂様
スギ人工林での利用がメインです。
例えばスギ人工林を購入してほしいという依頼があった際に、材積を把握するために使用しています。

―弊社ソフトを知ったきっかけを教えてください。

能代運輸 藤田様
以前より秋田市内の展示会でDeepForest社のチラシをもらったり、おつきあいのある林業機械会社から紹介していただいたりして、DeepForest社のことは知っていました。
FORESTRISE 2024という展示会でDeepForest社のブースを訪問して、本格的なやり取りが始まりました。

―弊社ソフトを導入しようと思った決め手を教えてください。

能代運輸 飯坂様
元々RTKドローンは持っており、データ解析は行っていましたが、材積までは出せていませんでした。
写真データのみで解析をしたいという思いもありました。
自社で保有しているカメラドローンを使って、樹種判別から材積の推定までをDF Scannerのみで完結できることが魅力でした。
それでいて価格も「林業事業体」価格であるため十分に採算の合う値段でした。


▲ドローンで撮影した写真で作成したオルソ画像をDF Scannerに表示。


▲自動で樹冠分離できます。


▲単木単位で樹種の識別ができます。スギの優勢林です。

―弊社ソフトを導入する前にどのような課題がありましたか?

能代運輸 飯坂様
毎木調査は人員と時間がかかることに加え、経験も必要です。
森林調査はどこか属人化しているところがあり、入社して間もない社員と、入社して10~20年の社員とで同じ基準で判断できるようにしたいと考えていました。

―弊社ソフトを導入することでどのように改善することができましたか?

能代運輸 飯坂様
社有林を6ha買い足した際にドローンで調査を行いましたが、森林調査にかかる時間は従来の調査と比べて8割程度短縮できたという感覚です。
具体的には、毎木調査の場合は境界調査に2人で半日、毎木調査に3人で5~6日、金額見立てに1人で半日かかっていました。
ドローンを活用することで、合計2日で調査が完了しました。
特に調査面積が広い程、コストの削減効果は大きいと感じています。
DF Scannerでは主に全自動解析の機能を使っていますが、誰でも同じ手順で処理を実行すれば同じ結果が得られる操作性の良さがあります。
また、最近では山に熊が出没する危険性もあります。現地調査時間を短縮できることは労働安全の面でも非常に重要だと感じています。

―弊社ソフトを利用した感想を教えてください。

能代運輸 飯坂様
ソフトウェアの操作は難しくないです。
わからないことがあった際のサポートもしっかりしているため、安心して利用できます。
DF Walker(DF社で開発している無料の現地調査アプリケーション)についても、使用を検討しています。

―弊社ソフトを使った、今後の展望を教えてください。

能代運輸 飯坂様
今後はドローンによる森林資源量把握のシステム化を進め、ドローンと解析ソフトによるデータ活用を、山林売買時の森林評価の標準としたいと考えています。
誰でも同じ基準で森林調査できるような仕組みを作りたいと考えています。
今はレーザードローンを使っていませんが、将来的には導入を検討し、地形情報の把握も行っていきたいと考えています。


▲事務所内での飯坂様。森林調査に使われるカメラドローンと一緒に。