林野庁 関東森林管理局 森林技術・支援センターと共同でドローンによる飛行デモ・森林解析検討会を実施しました
2025年10月21日(火)、茨城県笠間市の佐白山試験地にて、林野庁 関東森林管理局 森林技術・支援センターと共同で、ドローンによる飛行デモと弊社のソフトウェアによる森林解析の検討会を実施しました。
今回の検討会は林業事業体を対象とし、ドローンとAIソフトウェアを用いた森林解析手法の紹介を目的に開催されました。当日は林業事業体や自治体職員等計34名が参加しました。
当日のスケジュール
・ドローン飛行:レーザーを搭載したドローン(DJI製Matrice 350 RTK & Zenmuse L1)とデジカメを搭載した小型ドローン(DJI製Mavic 2 Pro)による、地形に沿った自動飛行のデモンストレーション
・高齢級人工林調査試験地見学:樹齢200年生のヒノキ人工林を見学
・森林解析:弊社開発のDF BIRD、DF LAT、DF Scannerによる森林解析デモンストレーション
ドローン飛行

ドローン飛行の様子。地形に沿って対地高度一定での自動飛行を実演。

DJI Pilotの画面をモニターに映し、リアルタイムで撮影された画像や点群を確認しています。
高齢級人工林調査試験地見学

高齢級人工林調査試験地で200年生のヒノキ人工林を見学。
森林解析

DF BIRDによるオルソ画像作成、DF LATによる地面検出・CS立体図作成の紹介を行いました。
またDF Scannerを使いドローンデータから単木単位の樹種やサイズ、幹材積、CO2固定量の推定を行いました。
解析結果の紹介
今回の研修会では、笠間市の佐白山試験地(約7ha)にてドローン計測と森林解析を行いました。
樹齢200年生のヒノキ28本について、人による現地調査結果と Matrice 350 RTK & Zenmuse L1 、Mavic 2 Proで得られた解析結果の比較を行いました。
Matrice 350 RTK & Zenmuse L1 とMavic 2 Proで取得できるデータや、必要な解析ソフト、推定される樹高やDBH(胸高直径)の精度に違いがあることが示されました。
特にDBHについて、DF ScannerのDBH現地補正機能*を用いることで、自動で推定する場合よりも現地調査結果に近い推定結果が得られることが示されました。
参加者からは多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答や意見交換が行われました。
* DBHは弊社独自の推定式で自動計算されますが、実測値から推定式を作成することで実測値に合うように補正して計算することも可能です。
